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2006/06/19

祈り

6/18(日)
 3時過ぎにホテルへ。ちょんみさんご一行と合流。そのままルフレへ向かう。2時から茶花さんがPAのセッティングに入っていて、ほぼ準備が終わっていた。川之上さんと挨拶をして控え室へ。

01 会場は、川之上さんとお生徒さんの作品が所狭しと飾られている。yamaが持っていたキルトのイメージとはかけ離れた、芸術作品。その制作への思いや日数などをお聞きして、ますます恐れ入った。一針一針に心をこめて縫い上げた作品からは、いいしれぬ「気」を感じる。あまりそういうものを受け止められないyamaでさえ、引きつけられるものがあった。すごい。
 次々に訪れる、お客様の数にもおどろく。とぎれることなく会場は人であふれていた。5回目となる作品展、その価値を感じておられる方が、沢山いらっしゃるというということなのだろう。

 今日は、キルトの生徒さんたちが中心となっているので、李政美をはじめて聴かれる方も多いとのこと。キルトに囲まれた中での演奏、リハが始まっていつもと違う雰囲気が漂う。

 18:30開演。当初50名程度と考えて計画を始めたこのコンサート、予想以上の反響があり、結局80名を超える方が集まって下さった。そのお客さんの中に、珠洲のさか本旅館のご主人も来ていらっしゃって、びっくり。つい先日、もっきりやの平賀さんからご紹介いただいたばかりだったから。

04 「今度の私のキルト、『祈り』という題です。私は、自分の中にある『祈り』をこめて創りました。
 ちょんみさんの曲の中に『祈り』という曲があります。その曲を、会場の中で歌っていただくことで、このキルトに命が吹き込まれて、私の願いが天に届き、奇跡が起こる、そう信じて創りました。」

 川之上さんのあいさつの後、矢野さん、せりちゃん、そしてちょんみさんが登場。

06あなたがわらっていると
 「どうもありがとうございます。こんばんわ。今日、さよこさんの本当に素晴らしいキルトを背中に歌います。なんか、責任重大っていう感じですけども・・・・。楽しい時間を一緒に過ごしたいと思います。よろしくお願いします。」

 「私が今背にしている、このキルト、これが多分、メインの作品だと思うんですけど、『祈り』というタイトルの作品を、背にして歌います。歌はね、『祈り』だったんだなぁって気がついてから、私も歌を歌えるようになって、多分、ジャンルは違うんですけども、さよこさんが一生懸命、こう、創っているのと、私が歌うのと、きっと同じことなんだろうなぁって、今日作品を見ながら思いました。私も祈りをこめて歌っています。さよこさんも多分、祈りをこめて、すごい時間と空間がここに込められているんだなぁって思います。私も今日も、祈りを込めて、精一杯歌いたいと思います。」

10 「私が生まれて育った、私の故郷を歌った歌です。『京成線』を歌います。」

京成線
 この町も・・・。この「も」というところに、思いが込められているんだね。故郷、家族。自分の居場所、立つ場所を見つめて、自分の人生を生きていきたいと、この曲を聴くたびに思う。何度聴いても、新しく新鮮に届いてくる。

 「今回、東京を出発したのが6日だったんですね。ですから、約2週間ぐらいずっと旅してまして、明日、今回のツアーの最後のコンサートがあります。朝、串小学校、夜は寺井でやりますけども、寺井はまだ、席があるんでしょうか?ありますか。」

 「一昨日、大阪でコンサートがあって、その前、京都市内7ヵ所、養護学校で歌いました。養護学校でコンサートは初めてだったんですけども、私が歌を歌ってなければ出会えない、出来事がありました。本当に、7回やるたびに、いろんな感動があって、本当に命に感謝する、そんな時間を過ごしました。」
 「一年中、だいたい旅ばかりしてますけども、本当にいろんなところでいろんな人と出会って、いろんな出来事に出会って、私の歌が、少しずつまた深まっていけたらいいなぁと思いながら、毎回毎回、その時間を愛おしみながら歌っています。今回も、そんな、本当にすごく素敵なツアーができて、あと今日と明日、また精一杯歌いたいと思っています。」
 「『ありのままの私』という歌があります。また最近、好きだなぁと思って歌っている歌で、自分の原点というか、大切に歌っている歌です。一緒に歌ってください。」
ありのままの私

13ありがとういのち

 「一昨年、2003年の12月に、甥が交通事故で亡くなりました。亡くなったヒソンのために創った歌を歌います。『いつもそばにいるよ』」
いつもそばにいるよ

15 ベースのソロからイントロが始まる。サマータイム。何というかっこよさ。
サマータイム

 「石川で、初めて歌う歌です。なんか、あんまり脈絡なく、好きな歌をただ歌ってますけど。これは、みなさん、多分、よく、ご存じのメロディーだと思いますけど、アイルランド民謡なんですね。愛し合っている二人が、駆け落ちをするんですけども、湖の向こう側に、船をこいでいこうとする途中で、湖に沈んで、死んでしまうという、悲しい伝説が元になっています。『The water is wide』」
『The water is wide』

 「この歌も、妖しい恋の歌です。」
湖上


21


 「『あなたの墓のそばに』


 あなたの墓のそばに なでしこの花を供えてくれば
 あなたは雲にのって あの山を越えて 私についてくる

 あなたの墓のそばに 弔いの火を焚いてくれば
 あなたは宵闇の 一番星となって 私についてくる」
あなたの墓のそばに

23

 「カラカラに乾いた田んぼのあぜ道を、空っぽの背負子を背負って私は歩いていく。悲しくって悲しくって、何だか、笑いがこみ上げてくる。
 エッヘイヤ オッラリヤ オッラリナンダ エッヘイヤ 空っぽの背負子を背負って私は歩いていく。」

34ひでり

ミリャンアリラン


 「今日は、『祈り』を必ず歌ってくださいって、リクエストされているので、祈りを歌います。そして、今日、本当はこの場所に聴きに来れたらよかったんですけれども、来れない方もたくさんいらっして。
 今日昼間、本当は病院にいって、歌いたかったんですけども、ちょっと具合が悪くって、病院では歌えないので、今日録音したものを届けてもらって、聴いてもらうことになっています。

 祈りというこの歌は、屋久島に住んでいた山尾三省という詩人、農業をやりながら、ずっと詩を書いていました。もう、亡くなって5年くらい経ちますね。三省さんと私が出会ったのは、1994年でしたから、12年前になりますけども、その時私は歌を歌っていなくって、本当はものすごく、歌が歌いたいという気持ちがあったんですけども、自分を表すことがなかなかできなくて、歌を歌うのがすごく苦しくって、ずっと歌ってなかったんですね。で、歌はもうあきらめようと思っていたときに、あきらめようという気持ちと、でも歌いたいという気持ちで葛藤していたときに、山尾三省さんに初めてお会いして、三省さんが祈りっていう詩を、講演の中で朗読してくださったんです。その詩を聴いたときに、ものすごく深く、私に染みとおってきて、その、祈りを聴いたときに、すごくシンプルに、あ、私はそんな、難しいことをいろいろ考えなくって、自分の深い祈りを、そのまま自分の声で表せばいいんだなぁって思ったことが一つと、あと、うたの始まり、私たち、原始から、うたの始まりは祈りだったんじゃないかなって、そんなことをその時に気づいたんですね。で、その祈りという詩に曲をつけて、また私は歌が歌えるようになったんですけど。

 もう一つ、その時、大切な出来事・・・、三省さんがよく、出来事という言葉を使っていたんですが、出来事があったんですね。山尾三省さんが、アニミズム、自然の中に神様がいるよと言う話をしてくれたときに、森羅万象の中に神様が宿っているのと同じように、一人ひとりの命の中にも、かけがえのない、神様がいるよって話をされたときに、私は、自分の中に神がいるとは思えなかったんですね。自分の命が大切とは思ってなくて、ですから自分も愛せなくって、人も愛せないような、そんな私だったんですけど、その話を聴いたときに、とても引っかかって、三省さんに、『私は、その神がいるという話がよく分からないんです。』って言ったんです。私たちが一緒にいたテーブルにあった、小さな一輪挿しの花瓶の中に、野の花が一輪、飾ってあった、さしてあったんですけども、それをさして、『あの花瓶の中に、野の花が一本さしてあるように、ちょんみさんの中にも、神はいますよ』と、三省さんが、私に言ってくれたんです。その時に、本当に、ああって思って、その瞬間に、私と世界の間にあった壁が、がらがらと崩れた感じがしました。それから人ととの関係というか、自分と世界との関係が変わって、また歌が歌えるようになったんですね。30代半ば、その時、その時期に、三省さんと出会った意味が、きっとあったんだろうなって思います。」

50 「祈りという、たった1曲を持って、今みたいなコンサートで歌うようになって、最初はレパートリーが少なくて、祈りだけを歌ったりもしたんですけど、祈りを歌うたびに、自分の中のいろんな汚れが表面に現れてきて、歌うたんびに痛みが表面に現れてきて、すごく痛いので、いつも泣いてばかりいたんです。最近、ようやく泣かないで歌えるようになってきました。それでもまだまだ、どんどんどんどん、表面に現れては、なくなったらまた中から汚れが出てくるみたいな感じで、歌うたんびに、自分でおそうじをしながら、歌っているような気がします。歌ってくださいって言われるのは、何だかとても恥ずかしいような気がするんですけども、祈りを歌います。

 今日は、がーっと集中して歌ったので、みなさんも肩が凝ったかもしれませんが、とどめに、みんなの肩を、余計に凝らせて見せます。ふふふ。うそ。リラックスして聴いて下さい。
祈り

51 どうもありがとうございました。最後の歌を歌います。
 What a wonderful world
 ~メンバー紹介~

 アンコール

 川之上さん ちょんみさん、どうもありがとうございました。私の願い事・夢が叶ったようで、本当にうれしくて。本当に、一枚の布なんですけども、みんなそれぞれの顔があって、後ろから拝見してましたら、本当にキルト達が、いい顔してまして、今日のことを喜んでいるのを感じました。本当にありがとうございます。仲間たちからの、本当にささやかな気持ちです、受け取ってください。(お酒だ~。矢野さん、セリちゃん、PAの茶花さん、そしてyamaにまで・・・。)

 ちょんみさん ありがとう。素敵なお花と・・・。これは、ポジャギですね。すてき。あそこにポジャギが飾ってあって。墨染めなのかな、あれは。じゃあこの歌、みなさん、一緒に歌ってくださいね。
 アナタトワタシ イマココニイルヨ・・・
 イマココニイルヨ

 アンコール 2

 今着替えようと思っていたのに・・どうしましょう。(会場から、星めぐり・・・のリクエストが)
 今度の時まで、ごめんなさい。次は8月、称名寺さんで・・矢野さん、星めぐり、よろしくお願いいたします。(矢野さん・・いや、ベースと二人で)あ、ベースと二人で・・・(笑)。じゃあ、どうしようかな。今日は、じゃあ。
 小さな空

 矢野さん おわりじゃなかったのね・・・。アンコール~。
 ちょんみさん セリちゃん、二人でやろうかね
 せりちゃん え~!!!
 矢野さん 二人でやったら?
 ちょんみさん ちょっと、それは・・・。ごめんなさい。
 矢野さん はい。

 おてんとうさまありがとう

 (この時まで、矢野さんとちょんみさんのかけ合いはなかった。後で矢野さんが、あそこにいたら、何か感じる物があって、冗談言える雰囲気じゃなかった・・・。キルトから、気がいっぱい出てたんだろう。ちょんみも、いつもとはちがっていたからなぁと。ちょんみさんがはじめに、責任を感じるなぁと言っていたのも、そういう物を、しっかり受け取っていたからなのだろう。病院で『祈り』を待つお子さんの思い。キルトにかける川之上さんや生徒さんたちの思い。そして『祈り』という作品を背に歌うことへの思い。休憩無しの2時間のコンサート、ぐっと魂をつかまれたまま、あっという間に過ぎてしまっていた。このかけ合いで、ミュージシャン達も、会場も、和んだのかもしれない。すごいコンサートを、また体験させてもらった。)

 ありがとう!さよこさん、ありがとう !!

 こうして、熱く、深く、美しいコンサートは終わった。

54 打ち上げは、8月、3度目のコンサートをお願いしている称名寺さんで。
 生徒さんたちが、みんなが一品持ちより。そのバリエーションがすごくて感動。川之上さんの人柄、そして仕事に向かう姿勢、こころに惹かれて、いろんな方が集まってこられてるんだなぁとつくづく感じさせられた時間だった。一緒に、その時間を過ごさせてもらえて本当に楽しかったよ。
 これからも、どーぞ、よろしくです。

 今から、8月がとても楽しみ。

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コメント

読んで改めて行けなかったことが残念。。

素敵な会でしたのね。
「キルトとちょんみさんの祈り」
取材するのに、すごく良いネタだ…。

8月、楽しみにしています!

ものすごく忙しい時期と重なってたみたいだからね。
その分、8月は2日間、思いっきり楽しも~。

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