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2011/05/08

岩手6日目 作業5日目。生きるということ。

■5月7日(土)
この日の朝食。
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大船渡に着いて、今日の作業は被災家屋の泥だし…と言われ、よ~しと意気込んだが、すぐに予定がかわり、しばし待ちの状態に。

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ここが受け付け。
毎日名前を書いて、シールをもらう。

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このホワイトボードに、その日の作業が書かれていて、人数が割り当てられ、配送される。
現地に連絡を取りながらの作業なので、その調整が大変。

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この日から、いくつかのチームに分かれて作業。連れ合いのチームは被災者宅の泥だし。配送を待つ。

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自分たちは調整待ち。

連れ合いが担当したのはこの家。
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車が一台、裏の土手と家に挟まった状態のままになっている。どうしたのか尋ねると、家の周りは流されてきた車だらけだったとのこと。
2ヶ月経って、他の車の撤去は済んだが、この車だけ、挟まれているのでまだこの状態で残っているのだそうだ。なんということだろう。

この家の周りは、まだこんな状態。
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この日の作業ではとても終わらず、結局次の日もこの方の家で作業することになった。
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その場にいると、何とかしたいと思ってしまう皆さんです。


で、自分たちは・・・。

40分ほど待機して、住宅地に囲まれた空き地の表土を削り、石灰をまいて消毒するという作業に決まった。

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津波被害の後、瓦礫を一時的に積み上げておく場所となったが、持ち主の所在確認が取れないままだった。
道路が復旧し、瓦礫の処理が終わった段階で、周りに住む人たちで、土地をきれいにして持ち主に返そうとしているのだった。
しかし、この辺りに住まわれているのは、ご高齢の夫婦や一人暮らしの方がほとんど。お子さんたちは、東京や仙台などで所帯を持たれているようで、作業はなかなか進まないでいたのだった。というわけで、我々の出番となった。

まるで農作業。
クワで耕し?スコップですくう。土嚢がみるみるうちにたまっていった。

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作業しながら、世話人の方、周りに住むおばあちゃんたちが、その日のことを、ジェスチャーを交えながら語って下さった。

途中には、近くの家の方が、ドリンクを差し入れて下さった。
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この日のおにぎり。
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昼には、おばあちゃんが、家の中を見せて下さり、その時の様子をその場所で話してくれた。
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床下はすべてはがされ、ようやく泥だしが終わったところ。
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あの日のことを、思い出すように語って下さった。
一度目の放送は聞こえず、二度目の放送で気がついた
逃げようと思い、玄関で長ぐつを履こうとしていたらいきなり水が入ってきて、あっという間に流されてしまう

この家はお年寄りの独り住まい。生活し易いように、平屋建てとなっている。押し寄せた波は2m。奥の座敷までながされ、窓際にあったテレビの上に乗り、鴨居につかまってようやく顔を水の上に出したそうだ。
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窓の外が、ちょうど作業をしている空き地。

窓の高さの上の所に、その時流れ込んだ波が残した線がくっきりと残っている。
おばあちゃんの身長を、遙かに超えている。
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飼っているトイプードルも流されてきて、その子を肩に乗せていたが、今度はテレビが流されてしまった。このままでは危ないと思い、鴨居伝いにはめ込み式の神棚に移動。犬を神棚に上げて、肘でその顔を上げるようにしてあげたまま、首まで海水に浸かりながら1時間半、鴨居につかまって九死に一生を得た、とのこと。
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この神棚に犬を預け、自分も入ろうとしたけれどとても上れなかった。

家の中のその場所で、この話を聞かせていただいた。
あまりにも生々しく、その時のようすがありありと目の前に浮かんできた。

いつ引くともわからない恐怖と闘いながら、必死で犬を守ろうとしたおばあちゃんのすごさ
今ならとてもそんなことはできないといいながら、笑顔で話して下さった。
ただただ、すごいの一言。

座敷には、ようやく洗い終わったという茶碗など。
建具はもう、すべて使い物にはならないらしい。
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外では、教会にお勤めの女性からお話を。
海沿いから三本目の橋の上で渋滞に巻き込まれ、動けなくなってしまった。前の車が津波のほうに曲がろうとして迷い、止まってしまったのだ。そのうちにみるみる波が押し寄せ、前後が波に浸かってしまった。橋真下にまで波が来て、生きた心地がしなかったそうだ。
二本目の橋までは波に飲み込まれてしまったそうで、これまたその恐怖たるや。作業しながら、そんな話を。

生と死は、まさに紙一重。

食事の後、しばらく休憩時間があったので辺りを歩く。

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線路の上に、真っ黒の魚が何匹も何匹も散乱している。
乾き、骨が露出して、異臭を発している。

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立派な鯛です。

これから暑くなって、ますますニオイがひどくなっていくのだろうなぁ。
とにかく、たくさんの手が必要です。

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枯れてしまった植木も数多いが、地震と津波を乗り越え、今を盛りと花を咲かせるものもたくさん。
心和ませてくれる。


午後も続きの作業。最後に石灰をまいて消毒。
大変だけど、なぜか清々しかった。

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作業が終わって軍手を撮ると、そこまでが真っ白。

終わって皆さんと記念撮影。

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5年かかるか10年かかるか分からないけれど、立ち直ったこの場所を、ぜひ見に来て下さい、と、最後に一言。
ぜひ、またこの場所を訪ねてみたいと思います。


温泉とビール、最高だったのは言うまでもない。
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この日の夕食。

出会えたことに感謝でいっぱいの、作業5日目。

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