歴史

2016/04/30

ロイの大冒険 第3章

ナウマン象をたおせ!
 このころの日本(今から3万~1万5千年ほど前)は氷河期と呼ばれる時代。北半球杖は今のロンドン・ベルリン・ニューヨークあたりまで,厚さが平均2000mもある,氷河(氷)が押し寄せてきていたころである。山は森林が生い茂り,火山の爆発も続いている。目の前に広がるのは氷に目の前に広がるのは氷におおわれた湿地帯。

 このころのロイたちは土地を耕して何かを作ったり,家を建てたりすることは知らない。弓矢も鉄のナイフもまだ発明されていないのだった・・・。さて・・・・・・

ロイの大冒険 第3章
 今日の一枚は,これ。

ナウマン象の歯

Img_5773

 1948年 長野県野尻湖のほとりにある旅館のご主人が,朝の散歩中に「湯たんぽ」のような物を見つけて有名になりました。(野尻湖のぞうより)

 これは,ナウマン象の奥から3番目の歯。人間の臼歯は小指の先くらいの大きさだから,いかに大きいかがそうぞうできる。大昔の日本は大陸と陸続きで,インドからゾウが渡ってきた。ナウマンゾウの背の高さは3m教室の天井くらい,と考えればよいだろう。

 ナウマンゾウにはわん曲した牙があり,長さは114㎝,太さは最大10cmもある。
 さらに発掘が進むと,湖底から90cmのところから,オオツノシカの骨が発見された。長さ60cm 幅70cm

Img_5767

 大昔,これらの生き物が野尻湖の湖畔に住んでいたことは分かった。ロイ(野尻湖人)たちは,これらの生き物を仕とめて食料にしていたと考えられるのだが,いったい「どうやって」「なぜ」この巨大な生き物たちと向き合っていたのだろうか?

後ろは森林 火山の爆発
前は湖 氷が張っていた
あたりは湿地帯

 地理的条件などを情報に,子どもたちは,主人公となって進んでいく。
 集団の知恵・作戦・一度にたくさんの食料が集団を守る・公平に分ける・生きるための共同体・・・いろんなキーワードが,その中から浮かんでくる。

Img_5775

最後にこれ。
オオツノシカの角とナウマン象の牙。
並べておかれていた。「月と星」と名付けられている。

野尻湖人たちの思いを想像する。
食への思いが、子どもたちの胸の中にもわき起こってくる。

ロイの大冒険 第2章

第2章 食べ物のナゾを追え

課題1 安全な場所(すみか)ってどんなところなんだ??
課題2 食べ物っていったい何??
課題3 水を手に入れるにはどうしたんだろう?道具はまだ作れないけれど。

漁や狩りの時代 食べ物
********************************
 長年の研究の結果、ロイ達が食べていたものが詳しく分かってきた。今、私たちが食べているものと同じような物もある。で、問題は、どうして「食べていたものが分かる」のか、ということ。魚の骨が出てきたとしても、それは「食べた証拠」にはならない。

 食べ残しをゴミ捨て場に捨てるだろうから・・と、自分たちの生活や、これまでに読んだ本のことなどから考えた。これを「ゴミ箱説」と名付ける。なるほど。
 それを聞いていた子が、ごにょごにょとなにやらつぶやいているので、大きな声でみんなに伝えて、と立たせる。すると、あろうことか・・・!?
 食べたら出る・・・うんこ
 トイレに行くだろうから、うんこで分かるというのであった。これにはみんな大笑い。これは「うんこ説」と名付けられた。
 うんこが出れば、もう、どんな意見もOKである。結局、出たのは次の通り。

ゴミ箱説   〇34 ☓2
うんこ説    〇9 ☓27
骨に毛が説 〇☓ 18
魚に木がブスッ説 〇23 ☓13
胃の中説  〇34 ☓2
冷蔵庫説 〇16 ☓20
道具に血説 〇20 ☓16
歯形説 〇21 ☓15
お供え説 〇4 ☓32

 いいね。それがどうして残ったのか、賛成や反対意見は?

 うんこは残るのか、で、「恐竜のうんこの化石がある」という事実で攻める。しかし、恐竜のうんこと人間ざるのうんこでは、大きさが・・・。いろんな意見が出た後、賛成〇反対☓を聞くと、上の通りとなった。うんこ、冷蔵庫、お供え説があまり支持されなかった。

 ということで、証拠。

フン石

 見た瞬間、歓声?があがる。立派です。そう。うんこ。
 魚の骨が刺さったままのものまで残っているのだ。うんこは残ったのだ。

 歴史の出来事は、証拠があって初めて事実として認められていく。うんこは「糞石」と呼ばれ、薄くスライスして顕微鏡で観察。食べていたものが詳しく分かる。まさに「宝物」「タイムマシーン」なのである。

 また、ゴミ捨て場は「貝塚」と呼ばれ、貝や動物の骨、そのほか、使っていたと思われる道具なども見つかっている。
File0005

13041425_975733742503619_3273257790

食べられていない木の実なども見つかって,まさにそれは「冷蔵庫」、保存食として貯めておいたものであった。その事実を知って、みんなは考えた。そして気づいた。

********************************
想像力を働かせ、自分の生活と結びつけながら考えることの大切さを、オリエンテーションの時から身につけてもらおうと考えながら,授業を組み立てていく。

ロイの大冒険 第1章

6年生歴史学習 ロイの大冒険 第1章
ようこそ、歴史物語へ。君たちには、歴史上の人物に成り代わり、主人公としてその時代時代を生き抜いていくという使命を与えよう。
 事実をただ覚えるだけならば、学習の必要などない。終わってしまった過去に、何の必要性があるだろう。
過去を学ぶのは『未来』のためである。
自分の未来のために、思いを持ってこの「旅」に参加してくれたまえ。見事現代まで、生きのびてくることを期待している・・・。


生きのびるために、手にしなければいけない物は何か


今から数万年の大昔、この辺り一帯は大森林におおわれていた。森の中にはたくさんの動物が住んでいたらしい。さて、その動物の中に、後に人間となるものもすんでいた。と言っても、まだまだサルに近い生き物ではあったが。彼らを「人間ざる」と呼ぶことにしよう。
物があふれる現代とはちがい、この時代は生きることは大変むずかしかった。生きのびるために欠かせないのは、どのようなモノだったのだろうか。そうぞうしてくれたまえ。

********************************
歴史学習の初めに、子どもたちには物語の主人公となって時代を生き抜くというストーリーを与える。
主権者としての自覚、社会性を養うという目的を持って。

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ